冬の訪れを感じる季節となりましたが、仙台湾の海の中はまだまだ熱気に満ちています!各遊漁船から届いた最新の釣果情報によれば、マダイや青物を狙ったジギング、活きイワシを使ったヒラメ釣り、定番のアジビシまで、多彩な釣り方で豊富な魚種が上がっています。カレイや根魚、夜のアナゴ釣りも好シーズンを迎えており、アングラーを魅了しています。
ここでは、最近一週間の仙台湾エリアの船釣り釣果を魚種・ターゲット別に詳しくご紹介します。
### マダイ・青物(SLJ・ジギング)
スーパーライトジギング(SLJ)やジギングでは、マダイ、ワラサ、イナダといった人気魚種が好調です。ベイトの状況に合わせたジグの選択や誘い方が釣果を分ける鍵となっているようです。
– **快星丸**では、冬のSLJで非常に賑やかな釣果が出ています。
– 12月7日には、イナワラ、大サバ、マダイ、アジのほか、アイナメ、ウッカリカサゴ、ショウサイフグなど多彩な魚がヒット。当日はジグのサイズ(8cmと13cm)や巻きスピード、しゃくり方で反応が明確に異なり、ベイトの動きを意識したアプローチが有効でした。
– 12月6日には、鳥山や潮筋を読んでポイントに入り、寒ヒラメ、良型アイナメ、カサゴなどの根魚に加え、中層から上ではイナダ、イナワラ、大サバが好反応。ベイトのイワシに合わせたサイズのジグと、やや速めの誘いが青物に特に効果的だったとのことです。
– **ノーザンポセイドン**では、真鯛狙いで素晴らしい釣果が報告されています。風を避けられるエリアに絞ったことが功を奏し、53cmを筆頭に真鯛21枚、チャリコ13枚が上がりました。さらにワラサ8本、イナダ5本、ヒラメ5枚、ホウボウ10本以上など、高級魚が多数混じりました。ジグやタイラバの「スイッチ」を用いたゆっくりのスローリトリーブで、小さなアタリを確実に掛けていくことが釣果アップのポイントだったようです。
– **第八喜多丸**は、遠征真鯛狙い五目で出船し、連日豊かな釣果を上げています。
– 12月7日には、鳥山やナブラに遭遇し、デカサバと青物がラッシュ状態に。本命のマダイのほか、ヒラメ、ワラサ、マゴチなど14目もの魚種を達成しています。
– 12月6日にも、後半に鳥山からの入れ食いタイムがあり、61cmの良型を筆頭に真鯛4枚をキャッチ。ワラサやテラアジ(大型のアジ)も混じり、13目釣りを達成しました。
– **東北丸**のワラサジギング船では、12月6日に50~65cmのワラサが1人あたり1~7匹(船中42匹)と好調。イナダやヒラメ、ホウボウも釣れています。
– **えびすや**のジギング船は、12月6日の釣行ではやや不調気味だったものの、イナダ、ヒラメ、ホウボウなどが顔を見せています。
### ヒラメ
冬の味覚の王様、ヒラメも各船で順調に釣れています。エサ釣り、ジギング共に良型の釣果が報告されています。
– **漁安丸**では、ヒラメ専門船やリレー船で安定した釣果が出ています。
– 12月7日の7号船(ヒラメ釣り)では、35~60cmのヒラメが1人あたり1~7匹、船中38枚の大漁。同日の8号船(アジヒラメリレー)でも38~60cmが船中7枚釣れています。
– 12月6日には、アタリが遠く苦戦したものの、38~60cmのヒラメが船中23枚。
– 12月1日には、35~60cmのヒラメが船中で合計43匹と爆釣でした。
– **津田釣具店**の情報によると、田代島から網地島周辺で活イワシをエサにした五目釣りで釣果が上がっています。
– 12月29日には、35~60cmのヒラメが船中15枚(1人1~4枚)。
– 12月6日には、35~55cmが船中10枚(1人0~3枚)という結果でした。
### アジ
仙台湾の冬の風物詩ともいえるアジビシ釣りは、今シーズンも絶好調です。良型のアジが数多く釣れており、初心者からベテランまで楽しめます。
– **漁安丸**の8号船(アジヒラメリレー船)では、12月7日に28~45cmの良型アジが1人あたり18~45匹と入れ食い状態に。今後もアジビシ船が楽しめそうです。
– **東北丸**のアジビシ船も好調で、12月7日には20~40cmのアジが1人あたり20~50匹(平均33匹)。クロメバルやサバ、ワラサも混じりました。
– **えびすや**のアジ船は引き続き好調を維持しています。
– 12月6日の釣行では、34~45cmの大型アジが1人あたり10~49匹。
– 12月3日には、乗船者3名で26~43cmのアジを1人あたり62~67匹と、驚異的な釣果を記録しています。
### カレイ類
専門に狙うカレイ船では、ミズガレイやマコガレイを中心に数釣りが楽しめています。良型のナメタガレイも混じり、釣り人を喜ばせています。
– **津田釣具店**の情報では、ポイントや釣り方によって多彩なカレイが釣れています。
– 12月7日、田代島~網地島周辺のかかり釣りでは、20~42cmのミズガレイが船中108枚(1人8~32枚)と大爆釣。43cmのナメタガレイも混じりました。同日の流し釣りでも、マコガレイとミズガレイが船中38枚釣れています。
– 12月6日のかかり釣りでも、20~41cmのミズガレイが船中83枚(1人8~19枚)と好調で、47cmのナメタガレイも上がりました。
– 桃浦沖~長浜沖のかかり釣りでは、良型のマコガレイが中心に釣れており、12月29日には28~45cmが船中23枚、12月21日には38~45cmが船中12枚という釣果でした。
– **えびすや**のナメタ五目船では、12月7日に26~38cmのカレイ類が1人あたり0~6枚。マコガレイを中心に、アイナメやメバル、ソイなども釣れています。
### 根魚(ロックフィッシュ)
水温が下がり、ハイシーズンを迎えたロックフィッシュ。金華山周辺や牡鹿半島周りの浅場で良型が狙えます。
– **快星丸**では、11月30日にロックフィッシュコースで出船。牡鹿半島周りの水深1~15mのエリアをランガンし、アイナメや、お腹の大きなベッコウゾイをキャッチしています。
– **ラビッツ**からも、「金華山クオリティ」の釣果報告が上がっています。水深3~5mというドシャローエリアで釣れており、シーズンは1月いっぱい続きそうだとのことです。
### オキメバル
沖釣りの人気ターゲット、オキメバルもシーズンイン。網地島沖の深場で良型が釣れ始めています。
– **東北丸**では、12月6日に今季初のオキメバル船が出船し、23~35cmのオキメバルが1人あたり5~30匹。メダイやマゾイも混じりました。
– **みなとや丸**も網地島沖(水深80m)でコンスタントに釣果を上げています。
– 12月26日には、21~39cmの沖メバルが船中115匹の大漁。
– 12月12日には、22~34cmが船中66匹、12月4日には26~35cmが船中67匹と安定しています。どの釣行でも大サバやマゾイなどが混じっています。
### マダコ
専門で狙うマダコ船も出船しており、良型も期待できます。
– **東北丸**では、12月7日に0.3~3kgのマダコが1人あたり5~14匹、船中69杯と好調でした。日によってムラはありますが、釣れれば大型の可能性があります。
– **えびすや**のマダコ船でも、12月7日に0.2~2.3kgが1人あたり4~8匹と、全員安打を達成しています。
### マアナゴ
松島湾の夜釣りでは、専門のアナゴ釣りが楽しめます。
– **丸洋丸**では、湾内夜アナゴ釣りで連日二桁釣果を達成しています。
– 12月7日には、35~55cmのマアナゴが1人あたり10~25匹。
– 12月6日にも、40~55cmが1人あたり11~13匹と好調で、シーズン終盤とは思えない釣れっぷりです。
仙台湾では、ターゲットと釣り方を選べば、冬でも熱い釣りが楽しめます。防寒対策を万全にして、旬の美味しい魚を狙ってみてはいかがでしょうか。釣行の際は、各遊漁船の最新情報を確認してください。
